目次

◆はじめに|<和紙柄|WASHI テクスチュア>の結婚指輪について


ここでは当店オリジナルの<和紙柄(わしがら)>の結婚指輪について、その魅力、メリット、デメリット、作る際に注意することまでお伝えして行こうと思います。

【ジュエリーデザイナー&職人は考えました。】

日本の伝統工芸の中でも、その繊細さやクオリティーで評価が高い<和紙>

独特な風合い、暖かみある質感をリングに写し取ることが出来ないか?
鍛金出身のクラフトマンのイメージが膨らみ実現してから、
もう10年以上安定の人気テクスチュアが<和紙柄/わしがら>なんです。

和紙
|日本の伝統工芸の和紙は1.000年持つと言われてます。
和紙
|日本の伝統工芸の和紙

・<和紙柄>ってどんなしあがりなの?
・選べるバリエーションはあるの?
・アレンジしたデザインの事例があれば見たい!
・和紙柄のテクスチュアにした時のメリットとデメリットは?

などなど、実際に頂いたご質問を中心に、
具体的に写真など使って、わかりやすくお答えして行きたいと思います。

エンゲージリング、マリッジリングの購入前のご参考になるよう、丁寧にお伝えして行きますね。


◆<和紙柄>ってどんなテクスチュア?


<和紙>と一口に言っても、書道に使われる<半紙>のような、通常見かける「紙」らしいものもあれば、産地によってさまざまな風合いの和紙が存在します。
セブンドリームスで作られる<和紙柄/わしがら>リングは、
・楮(こうぞ)紙
というちりめん状のシボ(凸凹)がある和紙のざっくりとあたたかみのある風合いをのモチーフにしています。
楮(こうぞ)という植物の太く長い繊維を活かし、長い時間をかけてすきあげられる和紙のクラフト感ある魅力を、金属に置き換えることで、長く愛される独特な魅力が生まれました。

和の伝統テクスチュアでも<つち目>とまた違う、繊細で優しい風合いが写真からも伝わるのではと思います。
当店の<和紙柄テクスチュア>は、型を使わず、手作業で毎回原型をつくり、一本づつつけられています。
なので、すべてのリングの模様はオンリーワンで、同じものが一つもありません。
「手作りのぬくもりが伝わってくる」「長く愛用できる」といわれるのがこのテクスチュアの特徴。

30代前後のカップルを中心に、20代の若いカップルにも支持層が広がっているのも、ひとつひとつ丁寧に施された手仕事の味わいが理由と思います。


◆和紙柄テクスチュアのバリエーション

◆粗さのバリエーションとイメージを一覧で


<和紙柄/ベーシック>


一番ベーシックな和紙柄テクスチュアのパターンです。
深からず、浅からずの「丁度いい和紙感」を目指したモデルです。
イエローゴールド、プラチナ、ベースの素材によるイメージの違いにもご注目下さい。

セブンドリームスでは、沢山の素材と<和紙柄>の組み合わせをお選びいただけます。

プラチナ各種はほぼ同じ色合いですが、カラーゴールドは、
・薄いイエローのシャンパンゴールド
・グリーン寄りの独特の色彩グリーンゴールド
・力強いオレンジ寄りのイエロー/オレンジゴールド
など、様々な色彩の素材を和紙柄と組み合わせることで、オンリーワンの<マイ和紙柄>リングを作ることが出来ます。
【関連ページ】素材が選べる工房はこちらから


<和紙柄/こうぞ風(楮風)>

こうぞ(楮)という原料ですいた(漉いた)和紙の長い繊維のたまり、しぼ(凸凹)をイメージしました。
ベーシックに比べると、少し凹凸があるのと、テクスチュアのランダムな表情が魅力です。
長い繊維が折り重なって出来る和紙独特の風合いを金属で表現する工夫の上に生まれたテクスチュアです。


<和紙柄/強め(手もみ和紙風>

越前和紙などで人気の<手もみ柄>
厚手の和紙に手もみで自然な揉み文様を施したのが手もみ和紙です。

そのテクスチュアは、凹凸がハッキリとしてクラフト感がもっとも色濃い仕上げになります。

ハッキリしたテクスチュアで、アピールが強いクラフト感、手仕事のインパクトをお求めならこちらです。


<レアメタル(金属アレルギー対応)の和紙柄>

◆金属アレルギー対応素材など特殊素材も<和紙柄>製作可能です。

セブンドリームスでは、金属アレルギーフリーの結婚指輪素材としても知られる
チタン・ジルコニウム、タンタルやハフニウムにも、プラチナやゴールド地金のリングと同じようにつち目仕上げが可能です。
「みんなが安心して着けれる結婚指輪」が我々のミッションです。

アレルギーなどで「希望のデザインのリングがつけられない!」という事が無いよう、万全の配慮と研究を重ねています。

・当店オリジナルモデル/金属アレルギー対応のジルコニウムの和紙柄加工&ブラック仕上げ(右のリング)


◆もう少しこうしたい~微調整もご希望どうりに。


「ちょっと深めで」とか、「軽くうっすら見える程度」など、
お客様の様々なご要望にお応えしているので、ご遠慮なくご希望をお伝えください。

ちょっとしたこだわりや、イメージを丁寧にカタチにするのが、われわれの得意な分野です。

「イマイチ和紙柄のイメージがつかめない」そんな時も、店舗には様々なサンプルがご準備してあります。
見比べながらイメージを膨らませるのも楽しい時間ですよ。


・アレンジしたデザインの事例があれば見たい!

和紙柄は、施すリングのフォルムや素材で、様々に表情を変え、味わい深いテクスチュアです。
ここではセブンドリームスがおつくりした和紙柄のリング事例を、お見せして行きますね。


フラットフォルムに和紙柄のゴールドマリッジペア

なぜか和紙柄を選ぶ方が選ぶリングのフォルムは、この<フラット>タイプが多いですね。
丸みが無いほうが、見慣れた和紙のイメージに近いから?
謎ですが、いままで半分以上がこのフラットのモデルを選ばれました。


梵字に和紙柄のシグネットタイプマリッジ

左が和紙柄のモデルで、かなり強めの和紙テクスチュアを施したクラフト感が強い仕上がりです。
<守護本尊>を表す「梵字」を彫り込んだお守りマリッジ。
梵字に和紙、和のムードでなじみがイイですね。


和紙柄に漢字&縦書き刻印で和のテイストあり!

和紙柄に内面刻印も和風書体で縦書きに。
全体を和のテイストでまとめたオーダー事例です。
少し丸みを帯びたセミラウンドのフォルムにバランス良く和紙柄を施したモデルです。


・<和紙柄/わしがら>にした時のメリットとデメリットは?


<和紙柄の結婚指輪のメリット>

・目立ちすぎず、シックでも単調じゃない。工芸品のような仕上がり。

トーンが一定のマット仕上げとも、凹凸がキラキラしたアース仕上げとも違う、手仕事感ある工芸品の趣き。
ランダムな表情が金属の表面に柔らかい表情を与え、「飽きずに長く身に着けれる」と好評です。

・小傷が目立たない、気にならない

表面の細かい凹凸に紛れて、日常の使用で小傷がついてもあまり目立ちません。
アウトドアやガーデニングなど、ついつい手を使う方にもおすすめのテクスチュアです。

・和装にジャストフィット

ずばり和装がお好きな方に、好評です。
光り過ぎず、茶道など最近若い層にも広がりを見せる和の行事にも、ぴったり。
「話題作りにもなるのでイイですね!」とレビューいただきました。

・10周年、20周年、30周年の記念の結婚指輪の買い替えにも

最近少しづつ増えている結婚指輪の買い直し。
10.20.30周年など節目の記念に、結婚指輪を再購入なさる方が増加中です。

和紙柄のシックさ、クラフト感はオーバー40代にも好評で、
先日も「リングを着けない主人が、これは毎日着けてます」
との嬉しい声を頂きました。

<和紙柄の結婚指輪のデメリット>

<サイズ直し>の際の継ぎ目の模様への対応。

サイズ直しは、ハーフサイズ以上のアップやサイズダウンの場合
一部をカットしてつなげなおす作業を行います。

普通につなぐと接合部分の模様が合わなくなります。
ココがデメリットと言えばデメリット。

当店は、接合したあとを不自然にならないよう、自然な模様の流れに修正のご対応できますのでご心配なく。

ただ和紙柄は当店のオリジナルのテクスチュアのため、他店様のご対応は不明な部分もありますので、万一のサイズ直しの場合、当店にご相談をよろしくお願い致します。

後から通常のミラー仕上げに戻すのは難しい

和紙柄のテクスチュアを後から通常のミラー仕上げに戻すのは難しいです。
「後で、通常のミラー仕上げに戻せるほうがいいかな・・・」
と言う方は、

研磨でミラーに出来る
・ヘアライン(左のリング中央の仕上げ)

こちらのふたつがおススメです。

その他、ご質問などありましたら、いつでも<お問い合わせフォーム>からご送信下さい。


◆つち目仕上げのリングで気を付ける事/デザインのポイント



・ひと手間で宝石が美しく引き立てるテクニックはいかが

つち目のリングにダイヤモンドや誕生石など、宝石を追加セットする時に注意することがあります。
これは<つち目>に限らず、凸凹が強いテクスチュアへの石留め、
特に写真のような埋め込みタイプの留め方の場合にですが、
そのまま石を埋め込むと、表面の凸凹のキラキラに石が溶け込んで目立たなくなることがあります。

なので、上の写真のように、石の周りを一周ぐるりと<面取り>
斜めの傾斜面をつけてやると良いでしょう。

「照り返し」と言って、石をきれいに見せるテクニックの一つです。

石の輪郭が浮かび上がり、くっきりと見栄えがするので、おススメです。
当店の場合、最近はほとんどこちらの留め方で製作させて頂いております。

ほかにも<つち目仕上げ>に関する、ご質問などありましたら、いつでも<お問い合わせフォーム>
からご送信下さい。

・つち目の打ち直し(再生)対応、大切です。

好感度の高い<つち目>仕上げですが、浅めのつち目、例えば<あられ打ち>↓

このようなパターンの場合、長く身に着けるうちに、キズや摩擦で最初ハッキリしていたつち目が、だんだんぼけたように見えてくることがあります。
これを、リングと共に過ごした時間の証<エージング>として見る方もいらっしゃいます。

でも中には、「購入した時のようなつち目に戻したい」という方も、いらっしゃると思います。
セブンドリームスでは、リングの洗浄や新品仕上げのみでなく、すりへったり、キズのダメージが目立つ状態の「つち目のリフレッシュ」に対応致します。

料金はリングの状態により、判断させて頂きます。
つち目のダレやキズが回復し、見違えるほどの状態になりますよ。


◆奥深い<和紙の世界>を知って選ぶのもおススメ


<和紙>と一口に言っても、書道に使われる<半紙>のような、通常見かける「紙」らしいものもあれば、産地によってさまざまな風合いの和紙が存在します。
・福井県の<越前和紙>
・高知県<土佐和紙>
・岐阜県の<美濃和紙>

開発したクラフトマンの地元<島根>も、<石州和紙>が有名で、「同級生に和紙作りの人間国宝のお孫さんがいた」とのことで、日本酒のCMで和紙をすく姿を、しょっちゅう見たことが開発のきっかけのひとつになったようです。

「洋紙は100年、和紙は1000年」と言う言葉があるように、
西暦702年の日付がある和紙の書物が残っているほど、世界に類が無い耐久性があるのが日本の紙「和紙」なのです。
その特徴は、洋紙のように繊維をすりつぶさず、活かしてスキあげる事。
繊維が長く、漉きあげ(すきあげ)ることで良く絡み合っているため、破れにくくとても丈夫な事が特徴です。

和紙と言う文化の奥行きを知ったうえで、身に着けるのもリングをみるめが変わっておススメです。


まとめ


<つち目(槌目・鎚目)>仕上げについて
◎仕上げには、粗さや、打ち方がいくつかある。
◎細かいカスタマイズで「マイつち目」も楽しい
◎石留めする際は、ひと手間で石が綺麗に映えるテクニックがある
◎<つち目(槌目・鎚目)>の再生に対応できるかは購入前にチェック。

ポイントはこんな感じでしょうか。

<つち目仕上げ>の独自の魅力が伝わりましたらとても嬉しいです。

それぞれ<自分ブランド>のカスタムとしてオンリーワンに仕上げる楽しみも魅力ですね。
当店は、もちろん工房で自社製作ですので、<つち目(槌目・鎚目)>の再生などアフターサービスも安心です。

あわせて同じくテクスチュアつながりで、
関連記事の

青い結婚指輪>のデザインバリエーションと魅力について>はこちらのリンクから
また、こちらも「カラーつながり」でおススメです。
<虹色の結婚指輪>のデザイン、魅力をお伝えします>はこちらのリンクから

少しでも結婚指輪選びのご参考になればとても嬉しいです。
ご不明な点、「こんなことが知りたい」という事があれば、いつでも<お問い合わせフォーム>
からご質問ください。

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