金属アレルギー対応ハフニウムの婚約指輪のメリットとデメリットについて

はじめに～ハフニウムって一体どんなものなもの？
まずはハフニウムの外観や特徴などについて
ハフニウムの婚約指輪のメリット・デメリット比較
- ハフニウムの婚約指輪のメリットについて
- ハフニウムの婚約指輪のデメリットについて
ハフニウムの婚約指輪の選べるバリエーションについて
ハフニウムの婚約指輪の購入方法について
＜まとめ＞

はじめに～ハフニウムって一体どんなものなもの？

このページを訪れた方の多くは、婚約指輪や結婚指輪の素材について

知りたいと思われ、調べているうちに＜ハフニウム＞って？

という疑問を持たれた方が多いと思います。

最近の結婚指輪の素材はプラチナ・ゴールドが主流なのは

もちろんですが、

・人体への安全性、特に金属アレルギーに対しての安全性

・鮮やかな独自カラーでのカラーリングが出来る

などの特徴から＜レアメタル＞と呼ばれる金属のグループが

支持されるようになってきています。

その中でも＜ハフニウム＞は、最近リング素材としても認知され始めた素材で、

・希少性

・腐食に対して大変強く、金属アレルギーに対して安全

・プラチナに近い色合い

・強さ

などの強みで独自の支持が集まる素材なんです。
ハフニウムの＜シンプル＞結婚指輪の価格って？
→ハフニウム結婚指輪の価格表一覧表へ

まずはハフニウムの外観や特徴などについて

見た目/色合いはシルバーグレーですが、製作していると時々

光線の具合で青みを感じることもあります。

重さは＜比重13.31＞と、

・一般的なリング用プラチナ＜Pt900//純度90％＞～約20

・一般的なリング用ゴールド＜K18//純度75％＞～約15

に比べると、気持ち軽いかどうか？ぐらい。

他の結婚指輪素材のレアメタルと比べてみますと、

・チタン　約4.5

・ジルコニウム　約6.5

・タンタル　約16.7

ですから、

チタンの約三倍、

ジルコニウムの約二倍、

タンタルより気持ちだけ軽い？くらいの重さになります。

バランスよい重量感と言えると思います。

他の目立った性質としては、リング素材の中ではかなり

硬めの素材で、ゴールド、プラチナはもちろん

レアメタルを含めても一番硬く、タフな素材になります。

ハフニウムの婚約指輪のメリット・デメリット比較

ここまではハフニウムという素材の性質や特徴をお伝えしてみました。

ではハフニウムで作られた婚約指輪のメリット、

そしてデメリットの両方をバランスよくお伝えして見ようと思います。

ハフニウムの婚約指輪のメリットについて

｜アレルギーに対する安全性が大変高い

金属アレルギーの原因は、汗などで金属から発生する金属イオンが、

身体の免疫反応を引き起こすことです。

ハフニウムは腐食への耐久性が非常に高い金属で、
酸・アルカリともに耐食性があり、特にアルカリに強い金属です。

そのため日常の環境で、金属アレルギーの原因となるイオンを

発生することがありません。

そのためハフニウムで作られたリングを身に着けるで金属アレルギーが引き起こされる可能性は

ほとんどないと言えると思います。

もちろん温泉など、日常生活で変色を起こす可能性はほぼありません。

｜希少性がとても高い

ハフニウムは産出量がとても限られていて、同じくブライダルリング素材として

最近認知度アップ中の＜ジルコニウム＞に対しても、1～2％程度しか生産できないと言われています。

そのため材料自体が珍しく希少なレアメタルです。

また、後で詳しくご説明いたしますが、

加工がとても難しいため、リング自体に出会うことが珍しく、

「人と違う婚約指輪にしてみたい」

という、個性派カップル、

よりプレミアム感を求める方の支持も広がっている素材です。

｜プラチナに近い色合い

ジルコニウムと並び、プラチナに近い色合いの金属アレルギー対応のブライダルリング素材として選ばれる事が多い素材です。

希少性と、アレルギーへの安全性で最高レベルのリング素材となると、タンタルとハフニウムになりますが、

「プラチナが希望だけど、アレルギーでプラチナのエンゲージリングをあきらめかけていた」

という方、

金属アレルギー対応素材でよりプレミアム感がある素材で、プラチナにより近い色をお求めの方から支持が高いのがハフニウムになります。

写真のように、ダイヤの無色の輝きを引き立てる色合いの金属です。

｜強度が高い

ハフニウムで作られる婚約指輪の強度は、

次の二つの理由で、とても高いものになります。

①素材自体がもともと硬く強い

②技法が鍛造技法でしか製作できないため、

より強さが引き出される。

もう少し詳しくお伝えします。

もともとレアメタルは強度が高い金属が多いのですが、

ハフニウムはその中でも強度が高い方で、なおかつ

＜加工硬化＞する性質を持っています。

その為、圧力をかけたり、曲げ伸ばしをすることで

そのままの状態でも高めの強度、硬度がより強く硬くなる金属なのです。

融点が高いことで知られるプラチナよりもさらに数百度も

高い高温でしか溶けないため、型が高熱に耐えられません。

そのためハフニウムは溶かして型に流し込むキャスト技法が使えません。

基本的に鍛造（たんぞう）製法といって、うち固められたむくの塊から

削りだしてリングにしていきます。

その際、圧力をかけたり、曲げ伸ばしをすることで

そのままの状態でも高めの強度、硬度がより強く硬くなり、

傷つきにくく、変形しにくいリングに仕上げることが出来ます。

プラチナやゴールドなど貴金属のリングに比べても、全素材の内でもっとも強度が高い、非常にメンテナンスフリー性が高い素材と言えます。

ハフニウムの婚約指輪のデメリットについて

デザインがプラチナ・ゴールドより限られる

ゴールドやプラチナの婚約指輪は、溶かして型に流し込む

＜キャスト技法/鋳物の一種＞で作られることが大半です。

この技法は、柔軟なワックスで製作した原型から型を取るため、

とても繊細な部分まで再現が可能で、リングの表面に指紋すら

再現できるほどです。

ところが先ほどもお伝えしたように、溶ける温度がとても高い

ハフニウムは、型が熱に耐えられないため、

様々なデザインを作ることに優れているキャスト技法が使えません。

そのため、昔ながらのハンドメイドで素材を削りだす

＜鍛造技法＞での製作がメインとなるため、選べるデザインはプラチナ・ゴールドに比べて少なめになります。

またデザインのアクセントとして重要なダイヤやカラーストーンの

石留めに関しても対応はショップにより限られているようです。

これはハフニウムの強度の高さが関係しており、

たがねでダイヤをずらっと留める＜ラインセッテイング＞

は対応できるショップは珍しいようです。

｜取り扱うショップが少ない

キャスト技法が使えないなど、加工が困難なハフニウムでリングを製作できるショップは、どうしても一般的なプラチナ・ゴールドジュエリーのショップに比べると、ごく少数になってしまいます。

実際、当店も販売をスタートした時、全国でも数店舗あるか？という少なさで、今でもそれほど状況は変わってないと思います。

もし「ハフニウムの婚約指輪が気になる」という方で、

近くに完成品を見れるショップがない場合は、

＜リモート相談＞や、実際に使用する素材のサンプルをご自宅で確認出来る、

＜サンプル送付サービス＞をご利用になると良いと思います。

◆当店のオンライン相談ご予約フォームはこちらから

サンプル送付サービスもご利用下さいませ。

◆＜問い合わせフォーム＞にハフニウム見本希望と記入ご送信下さい。

メンテナンスにも技術が必要

硬く、強靭なハフニウムなので、キズ・変形に強いのですが、

サイズ直しなどのメンテナンスになると、
硬さ、強さは曲げたり伸ばしたりする加工の妨げになり、

対応出来るショップは限られてきます。

購入したショップでのメンテナンス以外、気軽に持ち込める

ところはなかなか見つからないかもしれません。

ご注意が必要な部分ですね。

価格が高め

素材自体の価格に加え、製作が完全に一点づつの手作りになるため

価格は若干高めになってしまいます。

ハフニウムの婚約指輪の選べるバリエーションについて

デザインが限られているとご説明しましたが、

主流のプラチナ＆ゴールドに比べてのことで、

今でもシンプルなデザイン以外にも、

技術の進歩で、曲線が美しいモデル、メレダイヤが並ぶ華やかさで人気のエタニティーリング、

硬いハフニウムでは実現が難しいと言われた繊細な6本爪でダイヤを支えるエンゲージまで、

当店ではプラチナと見劣りしないデザインを選べるようになりつつあります。

以下は一部のデザインですが、

製作事例とお客様の声になります。

・アレルギーであきらめかけていた、あこがれの6本爪のソリテール

が実現してとてもうれしい

・エタニティーを希少なハフニウムで製作出来て満足です。

など、お喜びいただいております。

◎ハフニウムエタニティーのオーダーメイド事例

・ダイヤの両側にフチがある「リムタイプ・エタニティー」※詳しくはこちらから
～硬いハフニウムへ繊細な加工の手作業がリングの美しさを引き立てます。
ダイヤを留める＜ななこ＞と呼ばれる珠が四つきれいに並ぶ様子をご確認頂けます。

・共有爪（きょうゆうづめ）と言って、一本の爪が両側のダイヤにかかる
こだわりのデザインが、ダイヤの美を引き立てます。
※こちらのリングの詳細はこちらでご覧いただけます。

◎ハフニウムエンゲージのオーダー事例

・六本爪のハフニウムエンゲージリングは現時点で世界でも初めての製作事例と思います。
鍛造技法で、細い爪の一本ずつ削り出しで製作しているため、細部までメリハリのある手仕事が施されたリングです。
※こちらのリングの詳細はこちらでご覧いただけます。

→ハフニウム結婚指輪の価格表一覧表へ

ハフニウム/コーストモデル — ｜鍛造で削り出し製作したマリッジに繊細なダイヤの連続セットが美しく。

◎ハフニウムラインセッテイングのオーダー事例
ハフニウムは、結婚指輪用の素材の中でももっとも硬く、小粒のダイヤをセットするタガネで彫り込むのすら困難なほど。
当店は、テストを重ね、美しくダイヤが連なるラインセッテイングを、ご希望のとうりに施せるようになりました。
ギャラリーのどのモデルも、ハフニウムで同様にお作り出来ます。
※こちらのリングの詳細はこちらでご覧いただけます。

レアメタルを含めても一番硬く、タフな素材になります。