ノンアレルギー素材＜チタン・ジルコニウム＞でも繊細なエンゲージが作れます。

ノンアレルギー素材＜チタン・ジルコニウム＞のエンゲージが少ない理由

福岡の婚約指輪/結婚指輪　工房＜セブンドリームス＞
原がお届けしているこのブログ、
今日は、アレルギーがご心配な方向けのアレルギーフリー
素材で作られたエンゲージリングが、ショップ＆ネットで
あまり見当たらない理由と解決策について記事にしました。

ネットで検索すると、アレルギー対策の結婚指輪に関しては
それなりに事例が出てくると思うのですが、
＜婚約指輪・エンゲージリング＞に関しては、
圧倒的に事例が少ない事に気づかれると思います。

その理由ですが、
現在、金属アレルギー対策のリング用素材として
使われる素材、主に＜チタン＞＜ジルコニウム＞
などですが、どれもとても加工が難しい素材という
ことが主な原因です。

写真は、私たちセブンドリームスで製作した婚約指輪
の事例です。
ご存知のように、人気のある婚約指輪のデザインは、
ほとんど写真のような細い爪を組み合わせて真ん中の
大き目のダイヤや、サイドの小粒のダイヤを留める
スタイルをとっています。

こういった繊細な部分があるデザインは、
良く伸びて、削ったり、くっつけたりも
比較的自由に出来るプラチナやゴールドなら
作るのは比較的容易なんですが、
チタン、ジルコニウムなどのアレルギー対策素材
ですとそうはいきません。

まず、宇宙や航空機、レーシングカーに使われる
強靭な素材ですから、プラチナやゴールドのように
簡単に伸ばしたり、削ったりすることが出来ません。

加工するにも少しづつ特別なノウハウで
カタチを整えていくしかありません。

また、これらの素材は、とても強い皮膜で表面を覆う
性質を持っています。
その膜のお陰で腐食に強く、金属イオンが素材から
流れ出ることもないため、イオンが原因で起きる
アレルギーも引き起こさないのですが、
同時にプラチナやゴールドのようにパーツを接合
するにも膜が邪魔をしてくっつかないなど
デメリットもあるのです。