タンタルの結婚指輪の6つのメリットと3つのデメリットについて

今回は、

・アレルギーでも心配なくつけれる
・美しい黒い外観

など優れた特徴で注目度アップ↑。

<タンタル>で作る指輪のメリットとデメリットについてお伝えしますね。

タンタル結婚指輪

リング選び第一歩は、素材選びです。それには正しく知識を得ることも大切ですね。
たくさんのタンタルの指輪を製作しご納品してきた,
つくり手の私の目線で、タンタルの強みと弱点両方をわかりやすく
選び方のご参考になるよう、お伝えして行こうと思います。

他の注目素材「タンタル」「ハフニウム」のメリット・デメリット
に関してはこちらから
【関連記事】
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<目次>

タンタルの指輪の6つのメリット

1.アレルギーフリー
2.金属の中で最も黒い
3.希少性
4.強い(変形しずらく、傷つきにくい)
5.ずっしりとした着け心地
6.色が変わることが無い

タンタルの指輪の3つのデメリット
1.色が黒い
2.加工が難しい
3.リングサイズの変更に制約がある


ではここからひとつづつ詳しくお伝えして行きますね!

まずはタンタルの指輪の<メリット>です。

1.アレルギーフリー

タンタルはアレルギーの発症事例がいままで無い金属で、医療用途などで体内に埋め込む器具に使われるほど。
アレルギーに対する安全性で、これ以上の金属は無いでしょう。

これはタンタルが酸・アルカリに対しての耐久性がずば抜けていて、侵されることが無いため、アレルギーの原因となる金属イオンにならないためです。
かぶれが発生しやすい敏感肌の方にはもっともおススメの素材と言えます。

2.金属の中で最も黒い

タンタルの<黒さ>は、全金属中で一番反射率が低いことによるものです。
実際のカラーとしては、黒っぽいガラスのような透明感が特徴で、
同じ黒系リングでも、ジルコニウムブラックの黒は「光をさえぎるような黒」。
タンタルの「透明感がある黒」と「黒さの性質」が違います。

ちなみに仕上げる前のざらついた地肌の時は「シルバーグレー」磨けば磨くほど、つやを伴った黒っぽいルックスとなります。

タンタルの黒に興味を持ってご来店される方は、男性がメインで、女性は「タンタル~?それはなに??」と怪訝な表情。という事が多いのですが、
実際に見ると女性も興味津々で、ご納品のあとしばらくしてから「着けるほど愛着がわいてタンタルで良かったです」となることも。

タンタル結婚指輪

タンタル結婚指輪


リングの製作事例はこちらからご確認出来ます。

3.希少性

タンタルは宇宙で存在量が最も少ない元素で、存在そのものがとても希少。
そして鉱石から抽出する事が工業的にも難しく、それをリングに加工する時も硬く、強いためつくり手泣かせです。
存在としての希少さに加えて、リングになるまでのプロセスの大変さもあり、リングとしてカタチになったものがプラチナ・ゴールドに比べて極端に少なくなります。
「それってどんなリング?タンタル?へ~珍しいね」となるのは、素材の希少さと、作り手を選ぶため製品の数が多くないリングとしても珍しい両方の理由からなんです。

4.強い(変形しずらく、傷つきにくい)

タンタルはプラチナ、ゴールドより硬度・強度が高く、そのため変形やキズにも強いリング素材です。製造方法が違うのも、タンタルの指輪がタフな理由です。
一般的なプラチナ・ゴールドの指輪は、溶かして型に流し込む鋳造(キャスト)で作られるため、強度を出すのが難しいのですが、タンタルはプレスした塊から<鍛造技法>で手作業で削り出すため、より強く、傷つきにくいリングに仕上がります。

5.ずっしりとした着け心地

タンタルの密度は16.7、 これはK18ゴールドより少し重く、チタンの4倍、ジルコニウムの2.5倍です。
ジュエリーに使われるプラチナ900が19.9なので、リングを付けた感じは丁度プラチナのリングの付け心地にそっくり。
<黒いプラチナ>とも呼ばれる理由がわかりますね。

6.色が変わることが無い

酸やアルカリにも強く、耐食性がずば抜けたタンタルは、温泉やスポーツの汗、海水、どれにも変色することがありません。
なのでその色合いは、ずっと変わることなく続きます。

独特の「黒さ」は素材自体の色なので、もちろん削っても中まで同じ色。
永遠に変わることないタンタルならではのブラックが魅力です。



ではタンタルの指輪の<デメリット>とは?

三つのデメリットを説明します。


1.色が黒い

もっとも色が黒い金属として「そこが好き」という方が多いのですが、「ブライダルリングはプラチナみたいにシルバーの輝きじゃないと」という方もいらっしゃいます。
ある人にとっては「魅力的な黒」でも、そうでない人からすると「もっと明るいプラチナがいい」となって、そこは見る方の好みになりますね。

アレルギー対応の素材で白い方が良いという方は、ジルコニウムかハフニウムが良いという事になりますね。
比較して一番自分に合う素材をお選びくださいね。わからなくなったらこちらからご質問ご相談を。

2.加工が難しい

溶かすために大変高い温度が必要なタンタルは、プラチナ、ゴールドのように溶かして型に流し込む鋳造(キャスト)技法が使えません、
そのため手作業で削りながらリングに仕上げて行くのですが、硬く、非常に粘り強いためそれには高い技術が必要で、つくり手泣かせの素材です。
私もかなり経験を積んで、ダイヤモンドのいろいろな留め方にも対応できるなど、各種の技法も開発してきました。
おかげで色々なデザインにもご対応できるようになりましたが、例えば猫の顔の浮彫り?みたいに立体で細かいデザインは
鋳造が使えないタンタルとハフニウムはいまでも対応が難しいです。
※鋳造=ロウで原型を作ってから型取りして溶かした金やゴールドを流し込む技法

3.リングサイズの変更に制約がある

リングのサイズ直しの方法は、

1.ちょっと大きく⇒そのまま引き延ばす
※サイズ調整が1号以下など少ない場合は主にこちらで。
専用の工具を使ったり、叩いたりしてサイズを拡大します。

2.一部を切って、溶接⇒成型して仕上げ
※サイズ変更が2号~など比較的大きい時とサイズダウンはこちらで。

プラチナ・ゴールドと違うのは、タンタルが強度がとても高い金属のため、伸ばすのも簡単でなく、溶接も専用の設備が必要、と条件がシビア。
特にデザインによっては使用する方法を検討しないといけない時があります。

また溶接することで、その部分がうっすらと色合いが変わる時があり、これは微妙な変化のため「全然わからない」と言う人、「色が少し違う感じですね」という方色々です。
溶接での色の変化が無いゴールド・プラチナとの違う点の一つです。

最近、ネットなどで紛争鉱物/コンフリクトメタルの情報にタンタル関連の情報を見て、ネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃるようです。
そちらに関しては現在、ダイヤなど他の鉱物同様、国際的に紛争鉱物を市場から締め出す仕組みが整い、国内でも企業が基準を守らないと上場を維持できない仕組みになっています。

・オムロン㈱
・オリンパス㈱
・田中貴金属工業㈱
・京セラ㈱
・㈱島津製作所

などトップ企業もこの取り組みのメンバーで、確固としたポリシーに基づき、レアメタルなど原料の管理を必須の取り組みとして行っています。
そのため正規ルートでの
タンタル素材は安心してリングに使用できるものです。

リングの素材としての<タンタル>のメリット/デメリット、両方をまとめてご説明してみましたが、いかがだったでしょうか?

黒さ、強靭な強さ、硬さなどの特性はリングとしての強みでもあるし、サイズ直しの制約などの弱みにもなる。
強みと弱点は、諸刃のポジションですね。

つくり手としては、この素材ならではのブラックの色合いが大好きで仕上がった美しさも格別。
加工のしにくさもチャレンジする喜びで、作れば作るほど魅力がわいてくるこの金属が大好きですし、他の素材に無い可能性にワクワクさせられています。
25年以上ジュエリーを作って来ましたが、タンタルに巡り会えてとてもハッピーだと思います。
■タンタル結婚指輪を作られたお客様事例はこちらから

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実際に作っているからわかることも沢山ありますので、色々サポートいたします。
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