REPAIR PRINCIPLE
黒だけを塗り足さない
きれいに戻すには、下地の状態を揃えることが先です。
部分的に黒く埋めても、艶や色、膜厚の差が残る可能性があります。状態によっては全面の膜を処理し、下地を整え直してから再成膜します。
FLOW
修理・再加工の基本フロー
STEP 1受付・記録確認
製作時仕様、写真、使用状況を確認。
STEP 2現物診断
汚れ、膜損傷、下地の傷・歪みを分離。
STEP 3下地を整える
必要な除膜、サイズ、傷、形状を修正。
STEP 4再成膜・検品
色・艶・寸法・石・内側を確認。
BY CASE
相談内容別の考え方
| 相談 | 主な確認 | 対応の可能性 |
|---|---|---|
| 艶が変わった | 汚れか、微細な擦れか、膜の変化か | 洗浄、状態確認、必要なら再仕上げ |
| 深い傷が入った | 膜だけか、下地まで達したか | 下地修正後に全面再コートを検討 |
| サイズを変えたい | 素材、構造、石、変更量 | サイズ直しは難しいため、加工可否を個別に判断。可能な場合は再成膜まで実施 |
| リングが歪んだ | 下地の塑性変形、亀裂、石の緩み | 修復可能性と作り直しを比較 |
| 艶あり→マット | 下地と膜の状態、希望する質感 | 再仕上げ・再成膜の可否を個別確認 |
LIMITS
修理が難しくなるケース
深い変形・亀裂
膜より下の構造安全性が優先。作り直しの方が適切な場合があります。
異素材が複雑に接合
除膜や成膜条件が素材ごとに異なり、再現が難しいことがあります。
石が多い・繊細な構造
石の耐熱・固定状態、マスキング、前後工程を個別に検討します。
他社品・仕様不明
DLCか別処理か判別できず、受付前に調査が必要です。
KEEP RECORDS
完成時に残しておくと良い情報
- ベース素材と合金名
- DLCの処理名・範囲・仕上げ
- 幅・厚み・サイズ・石の仕様
- 完成時の全周写真
- 通常メンテナンスと再加工の条件
- 保証対象・対象外と受付窓口
LIFETIME SUPPORT
まず状態を見て、いちばん負担の少ない方法を。
洗浄で戻るのか、再加工が必要か、作り直すべきか。すぐに削らず、順序を守って判断します。

