「黒い色は、ハイター、シンナー、硫酸、等薬剤や刺激物に色が変色しないかどうか?」
今回は、店頭でもよくご質問がある、
当店のブラックジルコニウムの結婚指輪に関して、
「黒い色は、温泉やハイター、シンナー等薬剤や刺激物に色が変色しないかどうか?」についてお答えしていきます。
|ブラックジルコニウムの黒い色について。
メッキやコーティングとの違い。
まず最初にブラックジルコニウムの黒い色についてご説明を。
メッキやコーティングとの違いをご説明しておきたいと思います。
ブラックジルコニウムの黒い色、は加熱などの独自処理によって、ジルコニウムそのものの表面に酸化皮膜を発生させることで、艶やかな濃い、黒い色をリングの表面に発生させる技法です。
この皮膜は非常に硬く、リングの表面に強く結びついているため、他の方法、例えばメッキや1部のコーティング等と違い、簡単に剥がれない強い強度があります。
科学的な、例えば酸やアルカリの液体に対しても高い耐久性を持っています。
なので、お仕事柄、薬剤や金属を変色させるような物質を扱う方にも安心して着用していただける良い選択肢としてお勧めできます
ハイター、シンナーなどの溶剤、どれに対しても驚異の耐久性か?!
「現場で塗装の仕事でシンナーなど溶剤を使います。変色しませんか?」
セブンドリームスの製作スタッフが確認済みですが、【全く問題ありません。】
実際に製作する場面のことです。
リングに、ダイヤモンドなど石留めをするとき、リングを器具に固定する樹脂を、
シンナーで洗浄するプロセスがありますが、結構な時間シンナー溶剤の中に浸し、超音波洗浄を行っても黒さが変わることは無かったです。全くびくともしませんでした。
塗装をされたり、ペンキに触れるお仕事の方でもシンナーで変色する事はありません。
無いかも知れませんが、万一ペンキが着いてもシンナーで洗えば落とせます。
安心してお使い下さい。
【ただ1点注意していただきたいことがあります。】
溶剤等には、強いブラックジルコニウムですが、石やコンクリート、鉄など、硬くてざらざらしたものと強くこすれると、皮膜が下のジルコニウムの生地と一緒に削れてしまいます。強いといっても薄い皮膜ですので、硬いものとぶつかる。
あるいはこする力が加わったことで剥がれを生じることがあります。
作業中、このようなぶつかるする力が指輪にかかると思える時は外しておかれるよう、よろしくお願いいたします
ただ「作業ごとに外して置き忘れたりしたら心配」と言う方も多いと思いますその場合、専用の金具で、首からチェーンで下げれるリングクリップと言う便利なアイテムがあります
「美容師なのですが、いろいろな薬剤を使います。リングが変色しませんか?」
実際に美容師をなさっている方で、ブラックジルコニウムのマリッジを購入検討中の方からご質問がありました。
お仕事柄、パーマ液など薬液を使用することがあるので、ご心配とのことでした。
ある種のゴールドは、薬剤などに反応し、色味の変化が起きたりしますが、一般的に美容室で使われている薬剤でブラックジルコニウムが変色する事はないと思います。
パーマ液の主成分は「チオグリコール酸塩類」「システイン又はその塩類」etcなどとの事ですが、ブラックジルコニウムは数段強い酸、アルカリにも耐えることが出来ますので、ご安心を。
「ハイターや、カビキラーなど強めの家庭用洗剤は大丈夫ですか?」
酸性・アルカリ性、どちらに対しても高い耐久性があるブラックジルコニウム
念のため、
・アルカリ系(塩素系)洗剤の代表選手<ハイター>と<カビキラー>
・酸性洗剤<サンポール>実際に原液に漬け込んでみました。
【実験】アルカリ系洗剤/酸性洗剤にジルコニウムブラックのリングは耐えれるか?
こちらも家庭内にある<塩素系漂白剤>ちょっときつめの洗剤など、刺激あるものも、リングの黒さに影響与える事はありません
こちらもご心配なさらなくて大丈夫と思います
以上、実際に、お仕事や日常生活で触れる刺激物や金属の色を変えてしまうような物質に出会った場合も、ブラックジルコニウムが色合いを変えるご心配は無いことをお伝えしました。
もちろん、私どもがテストしたことがない状況もあるかもしれませんが、
一般的に考えられるレベルで
日常生活お仕事の中で、ブラックジルコニウムの黒さが失われる事はまずないと思っていただいて大丈夫と思います。
【1点ご注意を!】腐食と削れるは別なんです。
このようにリングの表面に強く結びつき、腐食にも大変強いブラックジルコニウムの黒色ですが、長く美しい黒さを保つためにご注意いただきたいことがあります。
それは耐久性には強いけれども、削り取るような力で硬いものが当たるとダメージを受けてしまうことです。強靭な黒いブラックジルコニウムの皮膜ですが、
コンクリートや岩、鉄の手すりなど、硬くてざらざらしたものに強く押し付けられたり、擦れたりすると、下のジルコニウムと一緒に削り取れてしまうことがあります。なので、
◎現場で硬いものを持ったり触れたりするお仕事
あるいは
◎金属製の工具を持ったりするお仕事
もちろん、
◎ジムでダンベルやバーベルトレーニングマシンを操作する
そんな時は、リングを一旦外しておかれるようお願いいたします。
ちょっとしたご配慮でリングは長く美しい黒色を保つことができます。
【ブラックジルコニウムに関してのまとめ】
項目 | 説明 |
ブラックジルコニウムの特性 | 独自の酸化皮膜による深い黒色。メッキやコーティングと異なり、非常に高い耐久性があり、剥がれにくい。 |
耐薬品性 | 温泉、シンナー、ハイター、カビキラーなどの薬品に耐える。美容師など薬液に触れる環境でも変色しない。 |
摩擦耐性 | コンクリートや硬い金属と強くこすれると、皮膜が削れる可能性あり。 |
他の黒い結婚指輪との比較 | 【タンタル】中まで黒いが、光によりシルバーに見えることも。【ブラックメッキ】耐久性はやや劣るが、部分的な黒いデザインに適している。 |
使用上の注意 | 摩擦が強い作業中は取り外し推奨。刺激物に触れた後はリングと指の間を洗浄し清潔に保つ。 |
|製作こぼれ話<製作スタッフ泣かせの黒さとは>
強度が高く剥がれにくい。このブラックジルコニウムの黒い皮膜ですが、
ブラック&ホワイトのツートンのマリッジのご希望が時々ございます。
この場合全体を一度ブラックジルコニウム処理をして、そこから狙った部分を剥がして、銀色の生地を磨き出し制作するのです。
この剥がす作業がなかなかに大変で、初めて作業した時はタフで取れない黒さにオドロキ、そしてなかなかはがれず苦戦!
最近はそれでもずいぶん手際が良く、はやくきれいにツートーンに研ぎ出せるようになって来ました。
美しいリングの陰に地道な作業あり!
スタイリッシュに仕上がったシルバーとブラックのツートンのジルコニウムブラックマリッジリング
美しいリングを身に付けるときにちょっと思い出していただけると嬉しいかもしれない。小ネタです。
最後に
これは、黒い色の耐久性とは関係のないことですが
シンナーや、シャンプー、家庭用の洗剤などなど
刺激性のある液体に触れた後は、1階リングを外して、リングもても洗っておかれることお勧めします
多くのリングによるかぶれがリングと指の皮膚の間に、刺激物が溜まることで起きています
たとえ金属アレルギーでなくても、リングと皮膚の間清潔に保つ事は、かぶれを予防する上でとても大切です
ここまで読んでいただきありがとうございます
この記事が皆様のリング選びのお役に少しでも経てば幸いです
リング選びが楽しくハッピーな時間でありますよう。