<男性から愛の証として贈った>
この時代愛しい女性の名前をリングに刻み込んで贈っていました。
<契約の意味も込められた古代ローマ時代の婚約指輪>
愛の思いを伝える象徴として指輪を贈る行動は古代ローマ時代にも受け継げられてきました。
婚約指輪にはもともと宝石は飾られていなかったが、中世になると裕福な人たちの間で、宝石を飾った婚約指輪が贈られるようになり、 15世紀にはダイヤモンドが飾られるようになった といわれる。当初はまだ研磨技術が発達しておらず、天然の形のままにあしらわれていた。
<19世紀末には一般の人もダイヤの指輪を贈るようになった>
ダイヤモンドを飾った婚約指輪は長い間、王侯貴族など富裕な人々のものでしかなかったが、 19世紀末には一般の人々にも広まってきた 。広まった理由の一つには、1866年に南アフリカでダイヤモンドの鉱山が発見されて、ダイヤモンドを安定的に供給できるようになったことで、一般の人々にもダイヤモンドの婚約指輪が広まった。
<日本でダイヤの輸入ができるようになり婚約指輪として贈る習慣が定着>
ダイヤモンドの婚約指輪が日本で広まったのは戦後 になってから。1961年には制限されていたダイヤモンドの輸入が解禁となり、高度経済成長で人々の生活も豊かになったことで、婚約したらダイヤモンドの婚約指輪を贈る習慣が定着した。